ヴァンパイアの花嫁 番外編③
突然、玄関のドアが壊されて男たちが床に飛ぶ。
レオンが肩を怒らせて立っていた。
屋敷中のガラスが割れて派手な音をたてて床に落ちる。
「くそっ!」
短髪男はティナの身体から顔を起こすと毒づく。
「ティナ!」
レオンの紅い瞳が短髪男の下にいるティナを見る。
ティナはうつろな瞳で何が起こっているのかもわからない状態で、レオンの声に反応しない。
「貴様、我妃に何をした!?」
レオンは襲いかかってきたヴァンパイアの男に片手を振ると、触れてもいないのに男がすっ飛び壁にぶち当たる。