ヴァンパイアの花嫁 番外編③
「アメリア、湯殿を整えてくれるかしら?下等ヴァンパイアの灰が身体に染みついてしまったみたいで気持ち悪いの」



そう言ってプラチナブロンドの髪に指を入れて払う仕草をする。



「は、はい ただいま」



アメリアは急いで屋敷の中へ入って行った。



ダーモッドも急いで続く。



「俺も一緒にいいかい?」



「まあ、そんなことを言うなんて久しぶりね?いつもは勝手に入って来るのに」



アシーネの紅を引かなくても赤い唇が笑う。



「君を怒らすと怖いことが分かったからね」



エミリオはアシーネの腕を優雅にとると屋敷の中へ入った。



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