◇直径10センチの恋◆
*夜*
年によって寝室は別れていて
あたし達15歳の部屋は15歳の男子部屋との境目。
ちょうどあたしの部屋は女子部屋の一番はじっこで
男子部屋のはじっことくっついていた。
寝室は寮になっているから、男子部屋には行くことは出来ない。
子供達 「「お姉ちゃん、おやすみ!」」
真里乃 「はいはい、また明日ね!」
あたしはそう言って寝室に入る。
そこにはもう美香がいた。
美香は、あたしと同じ15歳の女の子。
お父さんとお母さんが美香を捨てちゃったんだって。
あたしと美香は何でも話せる親友だ。
美香 「おそいよ!真里乃!!」
真里乃 「ごめん!」
美香 「ねえ、それよりさ!龍太郎くん、かっこいよね。」
真里乃 「何が?あんなヤツ。」
美香 「・・・??あたしは好みだなあ・・・♪」
ズキン・・・。
・・・なんだろう??この痛みは・・・。
なんだか、気分がよくない・・・。
この気持ちは・・・何??