だって…


「あたしも…
ごめん、
したくないんじゃなくて…
キスしたことないから、
恥ずかしかって…」

俯いてそう言った
なんとか、言ったよ?

「え、まじ?」
夏輝と同じ反応…
って思ったのは秘密


「でも…いぃ…
最初は、夏芽がいい」

待たせてごめん



「ありがと…」

目が合って
まぶた閉じて
待つ


そしたら、優しく触れた

「夏芽なんかでいいの?」
「もうしたじゃんっ」

なんていいながら
笑いあった


柔らかくて
甘くて
幸せなキス


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