だって…


「泣くなってば」

優しく拭ってくれる



「ただいまー…
楓歌っ?
え、どしたの!?」

その声で夏輝は離れて
部屋からでてった



「夏輝になんか言われた?」

違う、ばか
あたしの顔を覗き込む夏芽に
抱きついた


「ゎ!!楓歌っ!?」
「放ってかないでょー…」

「へ?」

くすくす笑いだす夏芽




「楓歌ー?」
「なに…」

「ちょっとだけ離して?」

今そんなこと言わないでって



「…やだ」
「どこもいかないから、ね?」


なんかいつもと立場違うし


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