だって…


「ごめん、夏芽…
あたしなんもなくて、」


さっき思い出したなんか
言えるわけないし



「いーょ、わかってたし?
その代わり今日はいつもより
いちゃいちゃしよーねっ?」


って不敵に笑った

「いぃょ…」


そっから何回も何回も
キスした




「夏芽…、もっと」

向かい合わせに座って
腰に手をまわして
それでもだめ
もっと夏芽を感じたい

なのに、フレンチだけ



「夏芽…」
「…ん?」


「ぁの、もっと深いの…」



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