だって…
「なんで?」
普通ほしいでしょ
健全な男子だし
「別に。
女とかめんどい」
……それって
「…スイマセン」
あたしですよねー…
「楓はいい」
「えっ?」
なにそれ
あたし特別?笑
「女って感じじゃねぇし」
…なんか傷つくんだけど
「夏輝のばかっ」
頭をしばく
「そういうとこのこと
言ってんだけど」
「なにさあっ」
あ …
「楓?」
止まったあたしを
不思議そうにみる夏輝
公園の入り口に夏芽
溶けかけのアイスが落ちた
夏輝も気づいて
あたしの手をとった