Second Kiss(連載中)
あまりにも予想外の表情を彼がしたので、
私は驚きで きょとん としていた。



気が付くと私は、急に
自分が思っていることを話し始めた。


「ど、どうして私なんかなんですか?! 
あの、その、あれですよ!
私、今まで一度だって
告白されたこと無いんですよ!!
ん?…でも五歳の従兄弟に[お姉ちゃん好き]って言われたことはあるな」


どうでもいい話が私の口から次々と出て行く。
もういや!
訳が分らないことばっかり言うな!私の口ぃぃ!



そんな心の叫びとは裏腹に私の口は、主の意識を無視してペラペラと喋り続ける。


「あぁ~もうっ!
なんだかよく分らない!
…でも、今あなたに告白されたから、これで一度ってことにな…る・の?

…あれ?私、な、なんか言ってることがすごく
変な気がする!?」



しどろもどろになっている私を見て、彼は口に手を当ててクスクス笑っている。


恥ずかしさで顔が赤く
なってる気がするよ~。

「もぉぉ!私が言いたいことは、そうじゃなくて。
あなたのことを知らなかったって私が言ったのに、あなた……笑ったわ。
どうしてなの?」




すると、彼は下を向いてしまった。







どうしよう。怒らせてしまったかな??



なんとも言えない気持ちで、私の胸はドキドキいってる。



< 17 / 23 >

この作品をシェア

pagetop