Second Kiss(連載中)
驚きと戸惑いで言葉が
出ない。
むしろ、どちらかと言うと頭が回らない。
私のことを好きって言ってくれた。
ほんの少しだけ頬を赤くして、私と話せたことが嬉しいと言ってくれた。
だ、だけど………
「自主トレしてる所を
見てたなんて、全然気が付かなかった。」
私は、この一言を
フゥ~と吐き出すようにして口から漏らすした。
「ハハッ。そりゃ、気が付かれないように見てたからね!
それに、ほとんどが下校の時に、遠回りをして
チラッと見ていただけだったしな。
…だけど、雨宮さんは
集中して練習に取組んでたから、相当大きな音を立てない限り気が付かなかったんじゃないか?」
そう言いながら、彼は
ニッと不敵な笑みを私に向けて見せた。
う~~ん。確かに。