Second Kiss(連載中)





驚きと戸惑いで言葉が
出ない。

むしろ、どちらかと言うと頭が回らない。



私のことを好きって言ってくれた。

ほんの少しだけ頬を赤くして、私と話せたことが嬉しいと言ってくれた。



だ、だけど………



「自主トレしてる所を
見てたなんて、全然気が付かなかった。」


私は、この一言を
フゥ~と吐き出すようにして口から漏らすした。

「ハハッ。そりゃ、気が付かれないように見てたからね!
それに、ほとんどが下校の時に、遠回りをして
チラッと見ていただけだったしな。
…だけど、雨宮さんは
集中して練習に取組んでたから、相当大きな音を立てない限り気が付かなかったんじゃないか?」


そう言いながら、彼は
ニッと不敵な笑みを私に向けて見せた。



う~~ん。確かに。



< 19 / 23 >

この作品をシェア

pagetop