Second Kiss(連載中)
……



「ちょ、ちょっと待って!俺の話聞いてた?
俺はどんなに時間がかかっても雨宮さんの心の
整理がつくまで待ってる
つもりでいるんだ!

そんなに急に答えを出さなくても……でもそれが
雨宮さんの気持ちなら
仕方ないな」



あ!私、半分パニックになってたから
『俺と付き合うってこと…』までしかちゃんと
聞いてなかったよ!!


「ちがっっ!」


焦った私は思い切り舌を噛んでしまった。




「ん"~~」

口を押さえて痛みを堪える。


彼も自分のことのように不安そうな顔を覗かせる


…本当に心配してくれてるんだな。

なのに、私ってば何やってんだろ。
ちゃんとこれだけは言わなきゃいけないのに。


いつまでも痛がってる
場合じゃない!





まだ じんわりと残る
痛みに耐えて私は
口を押さえていた手を
退かしなかがら
体を起こしてピシッと
垂直に立ち直した


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