好きだなんて言えない。
好きだなんて言えない。
高校二年生になってから
一瀬君達とは仲良くなった。
お互い気が合うようですぐに打ち解け、
今ではよく私と瑞樹と円、一瀬君達男子三人で行動したりしている。
そして8月。夏休み目前。
いつものお昼休み。
いつものように六人一緒に屋上で昼食を食べていると
私の親友の一人、
瑞樹が一瀬君の腕を引っ張りみんなの前に仁王立ちをし、どこか誇らしげな声であの言葉を言い放った。
―あたし達付き合うことになりました―
一瞬
時が止まったかのように私の思考回路はショートした。