悪魔の恋
そして放課後。
あたしは和樹と待ち合わせの場所に向かう。
「あ、玲羅〜」
和樹だ。
そういやここ一週間くらい見てなかったなあ。
「和樹ー若干久しぶり!」
「一週間ぶりくらい?」
なんか一週間ぶりに見た和樹は
かっこよく見えた。
「あれ?和樹、かっこよくなった?笑」
「あっバレた?」
こんなくだらないやり取りは
小さい頃からずっとだ。
地味に楽しいんだよね。
「妹のプレゼントだっけ?早く決め行こ!」
「うん。」
和樹はあたしより背が高い。
だから歩幅も広くて、
あたしの前を歩く。
「‥あれ、和樹そんなでかかったっけ(笑)」
「なんだよ、一週間ぶりだから俺の全て忘れたのかよ(笑)」
「違う違う。身長とかあんま深く考えたことなかったから。」
愛子はあたしより少し低いくらいだから、
和樹ならちょうどいい感じだわ♪
あっ今日愛子も連れて来ればよかった。
妬いてたし(笑)
「玲羅、この店入ろ。」
「ん?いいよー」
入った店は古着な感じの店だった。
「妹、古着な感じ好きなの?」
「何か変わった感じが好きらしい。」
あっあの置物、
こけしなのに手があって、ウケる。
「和樹、このこけしは?」
ふざけて言う。
「‥さすがにこれは喜ばないだろー」
だろうね(笑)
「あっこれ良さそう。」
そう言って和樹が手に取ったのは
動物がたくさん着いたキーホルダー。
「あ、可愛い。」
「だろ?これにしよ。」
そういって和樹はレジに向かった。