ただ好きなだけ
未「いつ帰ってきたの?」
抱きしめられながら健吾に尋ねると、健吾は、いつものように優しい声で、「さっきだよ?」と言った。
時計を見れば、もう2時を回ったところだった。
未「遅くまでお疲れ様。もう、寝るで…ッ」
寝るでしょ?と尋ねようと思ったら、健吾にそれを阻止された。
健吾の唇によって。
久しぶりの健吾とのキス。
あっと言う間に、心地よい気分になる。
幸せな気持ちになる。
未「健…っ吾、明日、仕…事っ」
健「未愛は、仕事のことなんて気にしなくていい。今は、未愛が欲しい。」
そう言われて、健吾のキスは深く深くなっていく…。
嬉しかった。
健吾がこんな風に私を求めてくれることが。
繋がった時、初めて、健吾と繋がったときと同じくらい嬉しくて、涙が溢れ出した。