ただ好きなだけ


この日、私は、どんな夢を見たのか、覚えていない。
でもね?目覚めた時、ありえないくらい幸せな朝だったことは覚えてる。


健吾が横にいる。

ただ、それだけで。

約束をした。

たた、それだけで。

ぬくもりを感じる。

ただ、それだけで。


私は、幸せで、過去の悲しみや不安や孤独を忘れていたから。
一瞬で忘れれるほど、幸せだったから。
健吾はそれだけ、私にいろんなパワーをくれるから。


だから、忘れてた。


一瞬で、悲しみや不安や孤独に包まれるのも。
涙するのも。
傷つくのも。
そうさせるのも、健吾だってこと。
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