ただ好きなだけ
どんよりとした私の気持ちが、深みにはまっていまいそうになった時だった。
賢「おまたせ!!」
サングラスをして、ちょっとだけ帽子を深く被った賢治が現れたのは。
明るい声に私は、深みにはまらずに済んだ。
泣かなくて済んだ……。
愛「うわ~、何か、賢治、有名人気取りじゃん!!」
賢「うるせ~。
まぁ、実際、愛李なんかより、有名人だしね?」
何て勝ち誇ったように言う賢治は、確かに、学校にいる賢治とは違って…、なんだろう…、オーラかな?凄い人みたい。
読者モデルとは言え、結構人気みたいだし。
今だって、女の子達の視線を感じない訳ではない。
けど、そんな視線を感じさせないように振る舞える賢治も何だか…健吾みたいに遠い人みたいに感じた…。
健吾もこんな風に、私の知らないところで、女の子の熱い視線を集めているんだろうなって。
賢「……未愛?」
また、健吾のことを考えてた私の思考回路をストップさせてくれたのは賢治で、
賢「元気ないけど…風邪でもひいた?」
あぁ、賢治って何でこんなに私の変化に気付いちゃうんだろう。
愛李なんて、気付きもしないのに…。
まぁ、気付かないでいてくれるから、健吾のことも無理に隠さずに済んでるんだけど…。
未「ううん、何でもない。楽しみだね」
笑った私に、笑い返してくれる賢治。
色々、考えるのは止めよう。
悪い方向にしかいかないし。
愛「よし、行こう!!」
愛李の元気な掛け声で私達はライブが行われる会場に向かった。
賢「おまたせ!!」
サングラスをして、ちょっとだけ帽子を深く被った賢治が現れたのは。
明るい声に私は、深みにはまらずに済んだ。
泣かなくて済んだ……。
愛「うわ~、何か、賢治、有名人気取りじゃん!!」
賢「うるせ~。
まぁ、実際、愛李なんかより、有名人だしね?」
何て勝ち誇ったように言う賢治は、確かに、学校にいる賢治とは違って…、なんだろう…、オーラかな?凄い人みたい。
読者モデルとは言え、結構人気みたいだし。
今だって、女の子達の視線を感じない訳ではない。
けど、そんな視線を感じさせないように振る舞える賢治も何だか…健吾みたいに遠い人みたいに感じた…。
健吾もこんな風に、私の知らないところで、女の子の熱い視線を集めているんだろうなって。
賢「……未愛?」
また、健吾のことを考えてた私の思考回路をストップさせてくれたのは賢治で、
賢「元気ないけど…風邪でもひいた?」
あぁ、賢治って何でこんなに私の変化に気付いちゃうんだろう。
愛李なんて、気付きもしないのに…。
まぁ、気付かないでいてくれるから、健吾のことも無理に隠さずに済んでるんだけど…。
未「ううん、何でもない。楽しみだね」
笑った私に、笑い返してくれる賢治。
色々、考えるのは止めよう。
悪い方向にしかいかないし。
愛「よし、行こう!!」
愛李の元気な掛け声で私達はライブが行われる会場に向かった。