ただ好きなだけ
健「あれは、デマだから」


未「だから、私は信じてたよ。健吾が違うって否定してくれたもん」


健「だったら、何で今更こんな話……」


未「でも!!いつも不安だった」


我慢してた涙は溢れ出してしまう。
健吾に言えなかった不安を、口に出した瞬間に
今まで1人で流してきた涙も一緒に溢れ出すかのように。


未「健吾が2人の家に帰らなくなった時は、他に行くとこが出来ちゃったのかもって。携帯が繋がらないのは、他の人といるからかもって」


健「疑ってたのか……?」


疑われて悲しいから、そんな弱々しい声を出すの?


未「疑ってないよ。不安になっただけ。いつも健吾の言葉だけを信じてた」


健「だったら!!」


未「でも……健吾は信じてくれないよね」


健「え?」
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