ただ好きなだけ


愛「未愛?」


拓海くんにもらったチケットを眺めていると愛李の声が聞こえた。
視線を向けると、愛李はニヤニヤと言った表現が似合う笑みを浮かべていた。


未「ん?」


愛「恋しちゃてんの?そのチケットの彼」


未「え!!!?」


あまりの突然の愛李の言葉に、目が点になってしまった。
頭も働かない。私が、、、恋?拓海くんの事?


愛「最近チケットばっかり見てるし」


未「そんなんじゃ、ただ、楽しみな……だけで」


別に恋してる訳じゃないと思う。
確かに拓海くんは好き。
でも、LOVEではなくて、LIKEだと思う。
それに、ライブが楽しみなのは、過去の事も関係してると思う。
行きたくて、行けなかったものだから。


愛「そんな隠さなくてもいいじゃん!!!!どんな人なの?」


愛李のその答えに困っていると


「爽やかイケメン」


私の代わりに誰かの声が聞こえた。
その声に導かれるように振り替えると


愛「あ、賢治!!!!久しぶりじゃん」


……賢治。
あの告白以来、何となく疎遠になっていた、賢治。






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