一番ひどかったのは学校での出来事。

他のはまだ思い出話として笑って話せるが、こればかりは笑って話すどころか話すことすら出来ないと思う。



同じクラスに誰に対しても横暴で自分勝手な男子がいた。
仮にAとする。

Aには取り巻き(?)みたいなのが二人いて、そいつらは少しでも自分達に逆らう人がいると誰彼構わず嫌がらせをしていた。

その嫌がらせのせいで学校に来なくなってしまった人さえいる。




それに巻き込まれないように過ごしていたが、ある日ドアの前で騒いでいたそいつらに「邪魔」と言った。

Aはそれが気にくわなかったらしく、肩を突き飛ばされたあげくバッグを無理矢理奪われて廊下に投げられた。





その日を境に、自分がターゲットになった。
蹴られたり金を取られたりは当たり前。
上履きやジャージがなくなることもしばしば。

周りはみんなAがいない時には心配して声をかけてくれたりしたけど、Aの前では誰も何も出来ない。






その時の自分は本当に馬鹿だった。

というより、やっぱりだいぶ狂っていた。



それくらい我慢すればよかったのに。



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