信じた恋



田村君、木崎君、
河原君、舞が
一斉にこっちを見た

「ち、ちがう!動物みたいだなって!」

「…サクさ…岡山君が好きなの?」

「…へっ?」

私はよく考えた

そんなはずない。

今までだって、好きって
自分で気付いてきた。

好きだったらすぐ告白
それが私だから。

でも初めてだった

こんな気持ち。

舞が岡山君の
隣に座るだけで
心が裂けそうになる。

「わからん。」

私はそう答えた。

30分後
岡山君は起きた。

「おう、舞。来てたんやな」

「岡山君、舞って!」

「呼び捨て駄目か?」

「いいよ!」

私はそのやり取りを見て
また心が
裂けそうになった。

「舞、帰るわ。」

「わかったー!ばいばいサク!」

私は玄関をでた。

帰り道なぜだろう
涙がこみあげた

「なんやろう…
この気持ち。」

「俺なんかした?」

後ろから声がした。

聞き覚えのある声。

岡山君の声だ。

「お、かやま、くん!」

私は必死に涙を拭いた

「俺が起きたら
サク帰ったから…」

「…誰でもそうなの…」

「え?」

「ごめん…っ」

意味わからない
自分の行動に苛立ちをたて
家へ帰った
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