信じた恋



舞から手紙が飛んできた

《河原くんとメールがしたい…。メアド聞きに行くから…ついてきて?》

私は最悪だ。と思った

岡山君は恐くない。

そう思っていたけど
河原君は違う。

正直、とても恐い。

だけど手が勝手に
こう書いていた
《いいよ》

恐いはずなのに…

舞はその紙を見て
口パクでこう言った
“ありがと”

国語の授業が終わり

舞はこっちへ走ってきた

「サク、行こ!」

「うん…」

私は嫌な顔を
してしまったが
舞は察しなかったみたいだ。
舞は隣の1組の
教室の前で立ち止まった

「どうした?舞」

「ううん…緊張しちゃって…」

そう言うと舞は
1組の教室を開けた。

「わっ…!」

1組の入り口には
岡山君たちが
たまっていた。
どうしよう…
すごく焦った。

予想以上の
人数だったからだ。

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