Natural
そして気付いた。

”あ・・今日・・仕事だった・・・”

仕事よりも毅のことを先に考えていた自分にちょっと笑った。

とりあえず急いで会社に連絡をいれた。

『あ、お疲れ様です。井上です。すみません、今日ちょっと寝坊して・・
 え、来てませんよ・・はい、すみません。』

プツッ。

電話を切った。

美紗子は会社に来てないことすら気付かれていなかった。

街近隣にある大きな会社の大きな部署の1人のOLである美紗子。

上司にに気付かれなくてしょうがないといえばしょうがないが、やっぱり切なくなった。

土曜日である今日は午前で仕事は終わりだったため、今から行っても仕事する時間はないのでお休みをもらうことになった。

”黙ってればバレなかったのかな・・”

そう思ったが後の祭り。

そして12時を過ぎると会社の同僚から電話やメールがたくさん来た。

みんな、心配してくれていたが、寝坊だと知って呆れていた。

1人暮らしをしているが寝坊して遅刻したのは初めてだった美紗子は昨日はしゃぎすぎて疲れたのが原因と思い、反省した。
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