Natural
姫『え?なに、10月と思ってるの?記憶ないの?てか、あんた鏡で見てごらん。こんな状態なるまで美紗子は普通なら放置しないよね。』

そう言われたので、美紗子は恐る恐る鏡を見た。

その瞬間、髪の毛の見事なプリン状態と痩せてこけてしまっている自分に驚愕した。

そして

美『ほんとにわたし、いなくなってたの?ほんとに覚えてないよ。わたしの記憶では昨日姫がその…不倫相手の方が亡くなったって家に来てて、りんごつれて毅くんと家行ったら翔がいて、毅くんから…そのあとその…』

言いにくそうに美紗子がしていると

姫『告られたんでしょ?その次の日のことは?』

姫はだいぶ涙は止まって落ち着いて優しく聞いた。

美『わからない・・ほんとに覚えてない・・』

その瞬間、美紗子は涙を流した。

その美紗子を姫は黙って抱きしめた。

いま、その次の日にあったことを言うと翔とのあのことを思い出して、もしかしたらまたおかしくなるかもしれないと思い、黙っていた。
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