Natural
姫は美紗子に電話に出ろと言い、美紗子はちょっと気まずいながらも電話に出た。

美『もしもし・・』

毅『えっ、ちょ、美紗子ちゃん!?え、ほんとに!?』

毅はすごく混乱しているのがわかった。

美『姫から話聞いた…なんか心配すごくかけてたみたいで・・ほんとにごめん・・』

毅『・・まじ・・よかった。』

そう言って毅はゆっくり息をついた。

そのよかったという言葉がなぜか美紗子の心を打ち、涙が出そうになった。

心配、すごくかけてたんだなと思った。

毅『俺さ、仕事帰ろうと思ったけどどうしても抜けれなくて・・でもすぐ家来るから。絶対待ってて。もう・・』

そう言って毅は止まった。

美『うん、待ってる。もういなくなったりしないから。』

そういうと毅はうん。と言った。

そして軽く挨拶をして電話を切った。

その瞬間、美紗子は涙が溢れて止まらなくなった。

その美紗子を見て姫も涙ぐんでいた。
< 143 / 202 >

この作品をシェア

pagetop