Natural
次の日の朝、美紗子は朝食を作って毅を送り出し、りんごと少し遊んだ後にコンビニで求人情報誌を購入して帰った。

家に帰ってパラパラと見て気になるところに折り目を入れていた。

早く美紗子も仕事を見つけなければ家賃がヤバかった。

そして気がかりだった翔のことを聞くため、知ってるかもしれない姫に連絡をしてみた。

姫『もしもし?』

姫は普通に電話に出た。

美『姫~、やっほ。今大丈夫?』

大丈夫という姫に今から会えないか聞いてみた。

姫は大学に2月末はほとんど行かなくていいと言っていたのを思い出したからだ。

今家にいて何もないと言うので美紗子は姫を迎えに行くことに。

姫の家に向かう途中、大きな畑道を通る。

そこでまた何かを感じた。

”こういう道、ここじゃなくて・・どこか違うところを1人で最近通ったような・・”

そう思うがやはり思い出せない。

美紗子はたまにフッと思い出すことが記憶のない5ヶ月に関係していそうとは薄々気付いていた。

だが、心のどこかに思い出してはいけないような気がしてならなかった。
< 160 / 202 >

この作品をシェア

pagetop