Natural

姫の家に着き、初めて姫の家にあがった。

大きな豪邸。

家の中には使用人の人がいて丁寧にスリッパを置き、履くように用意してくれた。

姫の部屋に入るとまた広く、真っ白で天井が空の模様になっていてちょっと感動した。

ベッドが真ん中にドンと置いてあり、そのちょっと先にテレビ。

クローゼットも長く、いつも違う服を着ている姫はここにいっぱい直しているのだろうなと思った。

そしてどうしたの？と聞く姫に美紗子は話を切り出した。

美『翔のこと。なにか知らない？わたし次の日翔に会ったんだよね？毅くんと付き合うことに次の日なったならわたしは別れたってことなのかな？』

この質問に姫は困惑していた。

あのことは言うべきなのか、言わないでおくべきなのか・・

そんな姫の様子が美紗子は気になり

美『なにかあったの？教えて！お願い！！わたしのことでしょ！？』

そう興奮して言う美紗子に姫は

姫『別れたよ。次の日。美紗子は好きな人ができたって言ったんだ。』

それだけ伝えた。

それで美紗子はフッと笑顔を見せ

美『そっか。じゃあ翔とは話、ちゃんとついてたんだね。申し訳ないな・・』

そう申し訳なさそうに言う美紗子にいっそ翔がやった最低な真実を話してやろうかと思った。

美紗子が壊れた原因を全て。

だが、また壊れてしまうと怖いのでここはもう一生隠すことにした。

そしてしばらく竜次の話や毅の話をした後、美紗子は家に帰った。