Natural

病院へ入り、すぐに看護士にさっき運ばれた人の場所は！？と２人は聞き、そこにまた走った。

そこに着くとまだ３０代だろう、女の人と同じタクシー会社っぽい制服を着た人が数人いた。

女の人はハンカチで目を押さえ泣いているようだった。

その人らに

姫『運ばれた人、知ってますか！？』

そう聞くと

『１人まだ意識不明だそうです・・』

と力なく言われた。

美『他の・・３人は・・』

『・・・・亡くなられたそうだよ。』

その瞬間、その近くにいた女の人が声を出して泣き出した。

その人をタクシー会社っぽい人がなだめていた。

それを美紗子は呆然と見た。

姫はその場に崩れこんだ。

美『まだ・・あの３人って決まったわけじゃないじゃん。もう家にいるかも。』

美紗子は呟いた。そして

美『姫！！家に帰ろう！！待ってるよ！！３人がきっと！！』

そう叫んだ。

姫は言葉が出なかった。

その場で泣き崩れていた。

そしてタクシー会社の方と女の人が遺族の方と看護士の人から呼ばれて行った。

その看護士に美紗子が駆け寄り

美『あ、あの、乗っていた３人はわかりますか！？』

看護士にしがみ付いて聞いた。

『お知り合いですか？今親族の方には身分証を見てお調べしてご連絡を入れましたが・・お１人はまだ意識不明の状態ですが・・あとのお２人は残念ながら・・』

その言葉に姫が

姫『どこにいるんですか！？名前はわかるんですか！？』

そう言うとちょっとお待ちくださいと言って看護士がどこかへ行き、何か持ってきて言った。