Natural
美紗子はりんごが心配になりりんごのところへ行った。

丸1日ほったらかしていたということを思い出した。

りんごのところへ行くとりんごはしっぽを振ってすごく喜んだ。

そんなりんごに

美『もうあんたには・・わたししかいないんだよ!!この家だって・・どうなるか・・ここにいれないかもしれないんだよ!!』

そう言うがりんごはずっとしっぽを振って美紗子から離れなかった。

美『りんごしか・・もういない・・』

そう言ってりんごを触りながらまた涙を流した。

”いつもみたいに窓が開いて毅が出てきたらいいのに。

玄関前に車が止まって姫がきたらいいのに。

さわがしくもっくんが登場すればいいのに。

姫に文句を言いながら竜ちゃんが来ればいいのに・・”

美『わたしどうすればいいんだろう。ほんとに独り。』

そうしていると家の前にタクシーが止まった。

美紗子は玄関を見た。

”まさか・・”



そんなはずはなく、現れたのは毅の両親だった。

毅の母親は喪服姿の美紗子を見て

『あなた・・・。やっぱり来れなかったのね。あら、毅は犬を飼ってたのね。』

そう言ってりんごを触った。

『この子、どうするの?』

母親が聞いた。
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