Natural
そして毅の父親が

『君は大丈夫なのか?もう変なことは考えてないね?』

そう言った。

美紗子は頷き

美『4人に顔向けできないようなことはしないつもりです。』

と強く言った。

それを聞いて父親は微笑み、携帯を出した。

毅のものだ。

『これは、君にあげよう。中に思い出の写真もあるだろうし。解約はさせてもらったが。』

そう言って携帯を台の上に置いた。

美紗子はそれを取り、携帯を頬にくっつけ毅を感じた。

その瞬間また涙がこぼれた。

それを見て毅の母親が

『乗り越えなさい。毅もそれを絶対望んでるわ。わたしたちだって・・実の息子をこんな形で・・』

そう言って泣き出した。

美紗子はどういう経緯で事故が起こったのかまだ知らなかった。

知りたい思いと知りたくない思いが交錯していた。

だが、思い切って聞いてみることにした。

美『あの、わたしニュースとかそういうの全く見てなくて・・どういう経緯で事故は・・』

そう言うと父親が話し始めた。
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