Natural
ボウリング場は雨ということもあり、大勢の客で賑わっていた。

受付に行くと30分程度待ち時間があるとのことだった。

それでも他に行くところはないので話しながら待つことにした。

竜次と毅はタバコを吸い、美紗子と百合はタピオカの入ったジュースを買って飲んでいた。

百合は実はスモーカーなのだが、男の子の前では吸わないよう徹していた。

美紗子はタピオカミルクティー、百合はラズベリーヨーグルトにタピオカを入れていた。

毅がジーっとタピオカを持つ美紗子の手を見ていたので美紗子が

美『飲む?』

と聞いてみた。

毅『いい?ちょっと飲んでみたい。』

そう言って美紗子のストローからジュースを飲んだ。

太いストローからタピオカが吸われているのが見えた。

毅『うまっ!ありがとう。』

そう言って帰ってきたジュース。

”間接キスだなぁ・・”

と思いニヤけそうになったがセーブして平然を保った。

竜次は百合のを飲んで甘い!と文句を言っていた。

その後毅も百合のを飲んで甘い!と同じ言葉を言って笑った。

そしてお互いの話を始めた。
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