Natural
そしてチームを入れ替えボウリングを続けた。

次のゲームは竜次と美紗子ペアと毅と百合ペアだ。

このゲームは言うまでもなく毅と百合ペアの圧勝だった。

ピンの差は３２本。

竜次と美紗子は１６００円も負けてしまった。

美『竜ちゃん、ごめん。わたしのせいだよ・・』

竜『違うって！』

そう言って竜次は１６００円を台に置いた。

それを見て美紗子が急いで財布を出すと

竜『いいって。気にすんな！１６００円くらい出させて。』

そう言って美紗子が出そうとするのを拒んだ。

男のプライドというものを考えて美紗子は

美『ごめんね、ありがとう。』

申し訳なさそうに、笑顔で言った。

隣では毅が百合に１６００円をプレゼントしていて百合が喜んでいた。

男チーム対女チームで対戦するのも考えたが、ハンデがあっても負けると美紗子と百合が言い張ったので辞めて帰ることにした。

そこでも竜次と毅はゲーム代を払って美紗子と百合は一銭たりともお金を出さなかった。

だが、悪いと思ったのでコッソリお茶を買って２人に手渡した。
< 24 / 202 >
表紙・目次

この作品をシェア

pagetop