Natural

お店は広くて丸いテーブルが何個か並んだ明るくキレイなお店だった。

何を食べるか決め、注文をした後、竜次が本題を語り始めた。

竜『久々じゃない？会うの。』

美『あの日以来・・だしね！』

竜『毅から連絡あったっしょ？なんてあいつ言ったの？』

美『・・え、連絡ないよ。毅くんどうしてるの？』

こう言うと竜次は驚いたように

竜『はぁ！？連絡ないの！？』

と大きな声で言った。

他のお客さんも竜次のほうを見た。

声がでかいといつもなら言うが美紗子はなぜそんなに驚くのかわけがわからず聞いた。

美『うん・・。なんでそんなビックリしてるの？』

竜『いや、あいつ美紗子ちゃんにはちゃんと話したって言ってたから・・』

美『うそ・・。ないよないよ！！待ってたけど。百合からはあったからどうなったかは知ってるんだけど。』

竜『百合ちゃんとはまだ連絡・・』

美『取ってるわけないからね。』

竜次の言葉を遮って美紗子は言った。

竜『だよね。』

美『別れたんでしょ？』

竜『うん。毅さ、百合ちゃんのことボウリングのときとかから可愛い可愛いって言ってて付き合うことなって結構浮かれてたからさ。ショックだったみたいだよ。』

美『やっぱショックだったんだ。』

百合の言った通りショックを受けていたということに美紗子はまた悲しい気持ちにいっぱいになった。

自分の恋愛感情でじゃなく、自分を傷つけるための行動で毅までもが傷ついたのだから申し訳ない気持ちでいっぱいだ。