Natural
美『入ってるなら大丈夫だと思うよ。』

そう言って幹事をしていたアイラのところに美紗子は走った。

久しぶりに顔を見ただけでドキドキした。

こんなタイプの人は久々に見た。

途中、路駐の自転車にぶつかりそうになりながらも必死に走った。

アイラのとこに行き、話したらもちろんOKと返事をもらったので2次会にはつよしも参加することができた。

つよしは会社の飲み会にちょっと顔出しに来ていたらしく、ちょうど帰るところだったらしい。



オフ会の2次会はビルの地下にある個室の居酒屋だった。

つよしが来たことで隠れて嬉しがっていた美紗子だったが、なんと美紗子の席はつよしとは真逆で端と端だった。

既婚者のげんやぽっちゃり系のた~かとかと正面で隣はギャル系の姫だった。

席替えなども合コンなんかとは違ってないため2時間、ずっと4人で話した。

隣ではずっと色の黒いひで丸と真面目そうなまゆリンが2人で話していた。

”あの2人、1次会もずっと話してたような・・・”

そう思ったがあえて話しかけずにそっとしておいた。

ちょっと2人とも苦手そうなタイプだったから。


横にいる姫はギャル系だった。

金髪の髪の毛にアップをして、でっかいリボンで飾っている髪、黒と水色で大きなストーンのついた派手な長いネイル。

そして黒のミニワンピを着ていた。

ギャルが苦手な美紗子だが話してみると素直でかわいい子だった。

姫は見た目で損してるって2人の男達からも言われてふくれていた。
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