Natural
庭には木で出来た立派な犬小屋があり、鎖をつなぐコーナーもあった。

庭は広く、ジャリがひいてあった。

早速りんごに買ってきた首輪と鎖を通してそこに繋いだ。

まだ小さいりんごには大きすぎる家だったが立派な家を見て美紗子も姫も嬉しくなった。

姫『まじでありがとうね!!あ、餌置いてていい?』

毅『いいよ。もらっとく。』

そう言って餌を受け取り毅はりんごを突っついて遊んでいた。

毅『朝はさ、俺野球の朝練あるときあるからそのときコイツも連れてくよ。だから夕方の散歩は俺いないときだけでいいから。』

美『いやいや悪い!!わたしらがどうしても無理なとき毅くんが暇だったらって感じにして!!』

姫『うん、それでいこ!!』

毅『んーじゃ、お願いしとこっかな。』

それで決まってりんごを置いて美紗子たちが帰ることに。

帰りにコソッと

美『この前はさ、ほんとごめんね・・』

と言うと全然いいし。と言われちょっとホッとした。

あの男たちのことを聞かれるとちょっと答えに詰まったがそれがわかっててか興味がないからかわからないが聞かれなくてよかったと思った。



このりんごの存在が、これからの未来を大きく変えることになるということを誰も気付くわけはなかった。

これから事態は大きく急変することになった。
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