Natural
散歩に行くとき、家に毅がいないことを願った。

敢えていつもよりちょっと早い時間の5時半に行ってみた。

6月の初旬の5時半はまだだいぶ明るいのでもし毅がいた場合、1人で行けると言えるように。

”野球に行っててほしい、遊びに、デートでもいい!!・・とりあえず今は会いたくない”

そう思っていたのは毅も同じだった。

だが、毅は会いたいような、会いたくないような・・

そんな気持ちでもあったため、連絡がないことから美紗子がくると思って家で待っていた。

美紗子が家に到着すると毅の車を見てドキンとした。

”いるのかな・・いなけりゃいいな・・”

そう思いりんごのところに行き

美『りんご~、お待たせ!!行こっか!!』

と言ったとき、窓が開いて毅が

毅『おつかれ。俺も行くよ。』

その言葉にすぐ

美『大丈夫だよ、明るいし!』

そう言ったがその言葉に返事をせず窓を閉め、玄関から毅が出てきた。
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