Natural
毅『昨日の人は彼氏?』

”き、来た・・”

そう思いながらやっぱり隠すのはおかしいと思い

美『うん、そうなの。』

と言った。

前に、百合が消えた元彼の話を毅と竜次の前でしたのでその人だと言えばわかるだろうけど言わなかった。

必要もないと思った。

毅『そっか、出来たんだね。おめでとう。てか大丈夫なの?毎日他の男のとこ来て犬の散歩してさ。』

美『大丈夫。りんごに会いたいし。』

毅『そっか。』

そう言ってこの会話は終わった。

美紗子はこのとき毅の顔を見ることができなかった。

でも、見たらここでどうなっていただろうか。

このとき、毅は誰にでもわかるわかりやすい顔をしていた。

そう、落胆した顔だ。

美紗子は何度か彼氏が出来たということを毅に話そうとしたが話すの忘れていたということで毅に伝えた。

だが、こういう形で知られるのはすごく嫌だった。

言えなかった自分を恨んだ。

そして何よりも知られたくなかったと確信した。
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