神が支配する世界



玄関の扉を開けると、冷たい空気が身体全体を包み込む。



「寒!!」



一瞬、家の中に入りたくなったが、その衝動をぐっと抑えた。



「海斗!遅いぞ!」



誰かが海斗を呼んだ。



海斗を呼んだのは、容姿端麗の少年だった。



「よ!悠也!」



海斗は、少年の側に寄る。



「よ!じゃねぇよ…時間ねぇ早く行くぞ!」



悠也は、海斗の額にデコピンをすると、すたすたと歩いていってしまった。



海斗は、その後を慌てて追い掛けた。



< 10 / 113 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop