神が支配する世界
二人は、学校の近くまで来た。
周りには海斗たちと同じ制服を着た生徒が歩いている。
「なんとか…間に合ったみたいだな。」
海斗は、ふぅ、とため息を吐いた。
そのため息は、白い息となって消えた。
「てか、今日寒くない…?」
海斗が、少し身震いをする。
「今日、昼くらいから雪降るってさ。」
悠也も、ぶるっと身震いをした。
「てか、悠也傘持ってるし!俺持ってきてないよ…」
海斗は、肩を落とした。
その様子を見た悠也は、ため息をつく。
「しょうがねぇな…今日家まで送ってやるよ…」
そして、海斗の髪をぐちゃとかき乱した。
「さっすが!悠也頼りになります!」
海斗は、さっきまで落ち込んでいた様子は見せず、元気よく悠也の肩に手を回した。
「言っとくけど、雪が降ったらだからな…」
悠也は呆れたようすを見せたが、どことなく嬉しそうだ。
すると…