神が支配する世界
二人は学校を出て、朝来た道を戻っていた。
「ふぅ…」
海斗は、ため息をついた。
「大丈夫か…?凄いうなされてたぞ…」
悠也が心配そうに海斗の顔を覗き込む。
しかし、海斗は俯いたままで、何も答えない。
「おい!海斗!聞いてんのか!?」
悠也は、大声を上げた。
「え…!?なに…?」
やっと、顔を上げた海斗は、キョトンとしている。
悠也は、呆れたようにため息をついた。
「大丈夫かって聞いてんの…」
「あ、あぁ…大丈夫大丈夫…!」
海斗はふっと笑ったが、すぐにまた俯いてしまった。