神が支配する世界
家に入った三人は、リビングへ向かう。
すると、心配そうな顔をした拓斗が二階から降りてきた。
「すごい声が聞こえたけど…何かあったの…?」
父が優しく微笑んだ。
「大丈夫だ…拓斗は二階に行ってなさい…」
父が二階へと促す。
拓斗は、納得していないような表情を覗かせたが、二階へ上がっていった。
三人は、拓斗を見送るとリビングの扉を開けた。
中はぽかぽかしていて、冷えた身体には丁度いい。