神が支配する世界
第一章~夢と現実~
日常
ジリリリリリー!!
机とベッドだけの部屋に、けたたましく目覚まし時計が鳴った。
「ん…」
ベッドに潜りこんでいた少年がのっそりと起き上がる。
「今何時…?」
少年は半分閉じたままのまぶたをこすり、時計を見つめた。
「げっ!!もう8時!?」
少年が、時計をベッドに放り投げ、慌ただしく着替えを始めた。
すると、部屋の外から声がする。
「海斗!!何時だと思ってんの!?早く起きなさい!学校遅れるわよ!」
「分かってるよ!!今から下行く!!」
海斗と呼ばれた少年は、着替えを終えて、下へと急いだ。