神が支配する世界
「おはよう…」
海斗がリビングの扉を開けると、家族全員が揃っていた。
「あら、おはよう!今日は早いわね!」
母が、海斗の顔を見ながら、忙しそうにキッチンとテーブルを行き来している。
「まだ、起きてこないかと思ったからご飯用意してない…今から用意するわね!」
「まだ…いいよ。」
そういうと海斗は、拓斗の隣に座った。
拓斗が不思議そうに海斗を見つめる。
「なに…?」
「いや、兄貴がこんなに早いなんて嵐でも来るのかなって。」
拓斗が意地悪そうな顔で笑った。
「なんだとこの野郎ぉ~!!」
「うわぁ!!止めろよ~!」
海斗は、拓斗の髪をぐちゃぐちゃにした。
拓斗は、一生懸命海斗の手を振り払う。