神が支配する世界



外は、すっかり雪景色に変わっていた。



海斗は、手を口の前に持っていき、ハァーと息を吐いて手を暖める。



「さむ…」



ブルッと身震いをする。



そして。雪に静かに足を沈め、ゆっくり歩き始めた。



歩くたびに、雪がギュッギュッと音を奏でた。



なぜかこの音は心地よい。



海斗は、この音を聞きながらゆっくりと足を進める。



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