神が支配する世界
海斗が、リビングの扉を開けると、いい匂いが鼻をかすめた。
「海斗!!早くご飯食べちゃいなさい!!時間ないわよ!!」
「はーい…」
海斗は朝ごはんが置いてあるテーブルを手前に座った。
「いただきまぁす。」
海斗は、ゆっくりと朝ごはんに食べ始めた。
「ごちそうさま。」
海斗が食べ始めた瞬間に、隣に座っていた、少年が立ち上がった。
「おぅ!拓斗!早いな。もう行くのか?」
海斗は立ち上がった拓斗を見上げた。
「うん。行ってきます。」
拓斗は、綺麗に食べ終え、食器をキッチンへ運んだ。
そして、母に行ってきます、と声をかけて、リビングを出た。
母はその後を追い掛けた。