神が支配する世界
非日常的な出来事
ゆっくり歩いていたため、いつもよりも大分遅くに家に着いた。
ガチャ…
海斗は玄関の扉を開けた。
「ただいま…」
バタバタバタバタ!!!
海斗が言った途端に、奥から足音が聞こえていた。
どうやら、海斗がいる玄関へ来るようだ。
やってきたのは母だった。
「え…?な、何…?」
あまりの母の必死の形相に、海斗の顔も強ばる。
「海斗!!病院行くわよ!!」
「え…?なんで…?誰かのお見舞い…?」
海斗の言葉に母は不思議な表情を見せた。
「あんた…携帯…見てないの…?」
母の言葉に海斗は、ポケットにしまってあった携帯を取り出す。
携帯のランプがチカチカと光っている。
海斗は恐る恐る携帯を開けた。