神が支配する世界
母がリビングに戻ってきた。
「海斗!!悠也くん来てるわよ!!早くしなさい!!」
「マジで!!やば!!」
海斗は、残りのご飯を無理矢理に口に入れて、リビングを出た。
「いっへきまふ!!」
海斗は口に入っているにもかかわらずに、喋ったため口からご飯がこぼれ落ちた。
「もう…汚い…」
母が呆れながら、落ちた物を拾う。
「ごめん…」
「いいから、もう行きなさい。悠也くん待ってるんだから!」
海斗も拾おうとしたが、母に止められ、申し訳なさそうにリビングを出て、玄関へ急いだ。