神が支配する世界



海斗は、なぜかホッとした。



さっきまでの緊張が解け、心臓もいつもと同じ早さで鼓動を打つ。



しかし、またすぐに緊張が走った。



「母さん…桜ちゃんが…」



「分かってる。さっき悠也くんから電話あった。今すぐ病院行くよ!」



母は毅然とした態度で海斗を見つめ、海斗の手を引いて家を出た。



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