キミと××したい…
そして休み時間。
満秀に相談しよう。

『満秀~、ちょっといいかな~?』

『いいとも~』

ウチらは屋上へ上がり、
昨日来たメールを見せた。

『これって、王子くんのですか?』

『うん…フラれた。最悪。』

でも、そこで満秀は意外、
いや、考えてもいないことを言った。

『きっと、20歳までに成仏しないと次の人生も短くなるから、』

何言っちゃってんの、満秀。
そんな掟、聞いたことないよ。

『だから成仏に集中するために…』

その後満秀は
すべてを見透いたような目でこっちを向き、

『姫津ちゃんと一旦別れたんじゃないですか?』

って、言ったんだけど…
何、20歳までに成仏しないとダメって。

聞いてみるしかない。

『20歳までに成仏って、何?』

『え?18歳の誕生日に…あれ?』

今は6月。
満秀の誕生日は5月で、
ウチの誕生日は12月。

『ウチ、12月生まれ。』

『あぁぁ…すみませんっ』

『いや、情報知れてラッキー、みたいな』

――でもその時だった。
急に緊急放送が鳴り、警備隊に囲まれた。

『3年2組三月満秀、重い罪を犯したことにつき、生徒会室まで来い。』

『あと、その隣に居る被害者の自是流姫津姫とぉ~』

『その婚約者である球吾暁王子も来い。』

『う~ん、あと大学の方の魔女留夏も来ちゃってよぉ~』

『んじゃ、警備隊、あとはよろしく。』

う、うそだろ?

『ごめんなさい…私のせいです…』

…ちょ、ちょっと、
何か大変なことになってませんか!?
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