空ノ唄
「あ、起きた」
くるっと椅子を回転させてこちらを向いた。
「ビックリしたよ。
帰ってきたらお前が寝てるんだもん。
そんなに寝不足?」
優しく微笑みながら言った。
その途端、顔が一気に熱くなった。
そして、宮下を直視することが出来なくて、下を向いた。
「で、なんだっけ…。
あぁ、聞きたいんだっけ?」
微妙に視線をずらしながら頷いた。
「何から聞きたい?
質問、なんでもどーぞ?」
首をすこし傾げながら私を見た。
そんな顔しないで…
なんか…、なんか…耐えられないから。