空ノ唄





「サボりだったら追い返す」




ニヤっと笑う宮下。




「…というか、授業始まるぞ
 教室へ戻れ」








「…面倒」





私の言葉に顔を顰める。



「いいから、授業受けろ!」



その言葉とともに、私の手首を掴んだ。




「…やっ、離してっ」




思いっ切り腕を振った。






だけど、宮下は手を離さなかった。






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