Birthday Present



―次の日―

『あれ?まだ友花来てないんだ』

いつもなら居るはずの友花がまだ教室に来ていなかった。

とりあえず席に着く。

亮も来ていないみたい。


キーンコーンカーンコーン…

ガラッ…

教室のドアが開き、先生が入って来た。

『え―……』

―ガラッ!!

先生が何かを話そうとした瞬間、教室のドアが勢いよく開いた。

『すんませーん。遅刻しました』

そう言って入って来たのは亮。

『早く席に着きなさい』

亮は席に着くと私の方を向いた。

『オッス…!』

小さい声で挨拶をした。

『おはよう…』

私も挨拶をする。

『まず、今日池田は休みだそうだ』

休み!?

そんなぁ〜…まさか昨日ずっと待ってて風邪ひいたとか?

『あとみんなに嬉しいお知らせがある。明日は校長先生の誕生日のため休みだ』

『え…?』

一瞬教室中が沈黙につまれた。

校長の誕生日だから休みって今までにないはっそう…。

まぁ休みだからいっか。

『朝の会終了。礼!』

礼をすると先生は教室からでていった。

先生がいなくなった教室では、明日の休みのことの話しでいっぱいだ。

私も前の席の石岡 柚希ちゃんと話す。

『休みだって休みだって!』

『だね!嬉しいなぁー』

『キャッホーイ!!』

柚希ちゃんは嬉しさのあまりイスの上に片足をおき、手をブンブンする。

柚希ちゃんテンション高いなぁ。

まぁいつものことなんだけどね…。

そしていつもどおり男子から、怒りなのかノリなのか分からない言葉が返ってくる。




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